所有権更正における利害関係を有する第三者

所有権単有名義から共有名義への所有権更正

事例1

  所有権はA単有名義だった
乙区では、
・地上権設定(地上権者C)がされている
・抵当権設定(抵当権者D)がされている
所有権が、AB共有名義に更正されることになった

単有名義だったものが共有名義に更正登記となると、抵当権は持分上の抵当権となり、地上権は持分上に存続できないので、職権抹消される。

 
 

ボクの抵当権は、せっかく所有権全体の抵当権だったのに、
共有状態に更正されたから、A持分だけを目的の「持分抵当権」
になっちゃたよ・・・

 
 

いやいや、おれなんかもっとヒドいよ!
地上権は持分上に存続できないから、
おれの地上権は、登記官から職権抹消
されちゃって、消滅するよ!

A単有名義だった所有権が、AB共有名義に所有権更正がされた
  ➡抵当権はA持分抵当権となる。
  ➡抵当権者Dは、利害関係を有する第三者

地上権などの用益権は、共有持分を目的として存続できない。
  ➡登記官の職権抹消される。(平成27-18肢ア)
  ➡地上権者Cは、利害関係を有する第三者

所有権共有名義から単有名義への所有権更正

  所有権はABの共有名義だった
乙区では、
・地上権設定(地上権者C)がされている
・抵当権設定(抵当権者D)がされている
所有権が、Aの単有名義に更正されることになった

共有名義から単有名義になると、抵当権は、持分抵当権に目減りする。

 

 
 

これまでは、ABの共有だったけどそれでも「所有権全体に対する抵当権」
だったのに、
A単有に更正されたら、ボクの抵当権も、A持分抵当権みたいに目減り
しちゃったよ・・・

 
 

俺の地上権は、かわらずそのままだ!

これは、AB共有だったときから、AもBも地上権を受け入れてた
とされるからなんだって。
だから、A単有に更正されても、元々地上権が設定されてたことは、
わかってたことでしょうみたいな感じかな。

AB共有名義だった所有権が、A単有名義に所有権更正がされた
  ➡抵当権は「元々のA持分抵当権」に目減りする。
  ➡抵当権者Dは、利害関係を有する第三者
AB共有名義だった所有権が、A単有名義に所有権更正がされたとしても、
  ➡地上権などの用益権は、かわらず元のまま。
  ➡地上権者Cは、利害関係人には当たらない